2023年6月12日月曜日

今年の夏はエルニーニョ? エルニーニョ現象って何

 今年の夏はエルニーニョ現象にが発生するらしい。このエルニーニョ現象について調べてみました。


エルニーニョ現象は、太平洋の表面水温が通常よりも高くなる気候現象です。これは、通常の気候パターンからの逸脱であり、周期的に発生します。エルニーニョはスペイン語で「少年の子」を意味し、クリスマスの頃に南米沿岸のペルー・エクアドル付近で観測されることからその名が付けられました。

通常、太平洋の東部では、南米沿岸のペルー・エクアドル近くで冷たい海流である「ペルー海流」が北上し、対岸のインドネシアなどで温かい海流である「インドネシア海流」が南下するというパターンが存在します。これが通常の気候パターンであり、太平洋上の水温の勾配によって大気循環や降水パターンが形成されます。

しかし、エルニーニョ現象が発生すると、ペルー海流が弱まり、太平洋の中央部や東部で水温が上昇します。この温水のバルジ(膨らみ)が大気循環に影響を与え、世界中の気象パターンに変化をもたらすことがあります。

エルニーニョ現象の主な影響は次の通りです:

降水パターンの変化:
エルニーニョが発生すると、通常の降雨パターンが変化し、通常よりも乾燥した地域では豪雨や洪水が発生する可能性があります。逆に、通常よりも降水量が少ない地域では干ばつが発生する可能性があります。

熱帯低気圧の活動:
エルニーニョは、熱帯低気圧の発生と発達を増加させることがあります。これにより、台風やハリケーンの活動が活発化し、沿岸地域に被害をもたらす可能性があります。

海洋生態系への影響:
エルニーニョは海洋生態系にも大きな影響を与えます。海洋の餌となるプランクトンの生産が減少し、これが食物連鎖全体に影響を及ぼします。これにより、魚類や鳥類などの生態系に変化が生じることがあります。

エルニーニョ現象は通常、2〜7年ごとに発生しますが、その周期性は一定ではありません。また、エルニーニョと逆の現象であるラニーニャ現象もあります。ラニーニャ現象では、太平洋の表面水温が通常よりも冷たくなり、エルニーニョとは逆の気候パターンが形成されます。

エルニーニョ現象の夏は冷夏になるようですが、今年はちょっと違うらしい。気象情報に注意していきたいですね。

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